以前、鈴木祐さんの著書「最高の体調」を紹介した。
本書びは、自分の価値観を見つける方法について具体的に書かれていたので、今回は実際にその方法を試してみた。
自分の価値観を見つけることは、現在の自分の理想的な状態を明らかにし、「今」の自分に満足感を保ちやすくするツールだそうだ。
私はこれを実施することで、今現在の自分に自信を持つことができたと強く感じる。
このブログでは簡単なやり方と同時に私の実施結果についても紹介していく。
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価値評定スケール
本書で紹介されている自分の価値観を見つける方法は2つ。
「価値評定スケール」と「パーソナルプロジェクト分析」だ。
両者は「価値」に対するアプローチが真逆で、両方とも実施しておきたい価値分析方法だ。
価値評定スケールでは、12個の種目について思いつくことを書き出していき、最後に「重要度」と「一致度」の2つの点で採点する。
価値評定スケールの12の種目
価値評定スケールには12の種目がある(一部略)。
それぞれ1〜2行くらいの短文で理想となる状態を記述していく。
家族:家族のなかでどのようにふるまいたいか?家族とどのような関係性を築きたいか?
結婚・恋愛:相手とどのような個性を育てたいか?どのような関係性を作りたいのか?
子育て:どのような親になりたいか?子供とどんな関係を結びたいか?
友人・対人関係:友人関係のなかに自分のどのような特徴・資質を活かしたいか?自分が相手にとって最高の友人だとしたら、どのようにふるまうか?
キャリア・仕事:自分は仕事のどういった点に重きを置いているか?仕事をもっと意味あるものにするにはどうすればいいか?
自己成長:もっと知りたいことはなにか?習得してみたい新しいスキルはなにか?
余暇・レジャー:自分がリラックスできるのはどのようなことか?どんなときに一番楽しい気分になるか?
スピリチュアリティ:大自然、宇宙のような「人智を超えたもの」に対してどのような関係を築きたいか?どのような哲学的な疑問に興味があるか?
コミュニティ・社会生活:どのようなコミュニティの一員でありたいか?自分の居場所をどのように作りたいか?
健康:身体の健康について何に重きを置いているか?(疲れない体作りや規則正しいライフスタイルなど)
環境:地球の環境について何に重きを置いているか?環境の改善について貢献したいことはあるか?
芸術:絵画、音楽、文学、アートとどのような関係を築きたいか?どのような芸術に触れていたいか?
価値評定スケールの採点方法
そして、種目ごとに理想像を書き終えた後は「重要度」と「一致度」の2つで評価する。
重要度は名前の通り、どれだけそれに重きを置いているかだ。
また、一致度は理想とする状態に対してどれだけ現実と一致しているかを評価したものだ。
どちらも1〜10点の10点満点で評定する。
価値評定スケールの実施結果
参考までに私が実施した価値評定スケールの結果を紹介しよう。
私の価値評定スケール結果
家族(重要度7、一致度10):家族とは遠距離で別居してくらしている。それぞれ自立し、互いの生活スタイルや職業を尊重しあえることが理想だ。
結婚・恋愛(重要度6、一致度9):家族同様、それぞれ自立し、互いの生活スタイルや職業を尊重しあえるのが理想だ。互いに不干渉だが話しやすく、いつも気を留めあえる関係が居心地がいい。
子育て(重要度1、一致度?):独身の私にはあまり想像はつかない。子供の個性を尊重し、好きなことに打ち込む姿を見てみたい。お互いに刺激を与えられる関係性が理想だ。
友人・対人関係(重要度5、一致度10):自分にだけできるスキルを身につけていたい。自分が相手にとって最高の友人だとしたら、自分にできることなら無条件でいろんな協力をしたい。
キャリア・仕事(重要度8、一致度2):「仕事=好きなこと、誰にも負けないこと、他の人に貢献できること」であることが理想だ。世界中のどんなところでも働けるようになっていたい。
自己成長(重要度10、一致度3):もっと知りたいことは、世界中で働くことができるスキルを得る方法だ。「キャリア・仕事」の項目で書いた理想の状態になるには自分には何ができるのかもっと知りたい。
余暇・レジャー(重要度10、一致度3):リラックスできるのは、旅先などで新しい人や街に出会う時。刺激的でリラックスできる。また、自然の中を散歩するのは最高の癒しだ。
スピリチュアリティ(重要度2、一致度10):神秘的なことは好きだ。わくわくする。哲学的な疑問にはあまり興味を持ったことはない。
コミュニティ・社会生活(重要度5、一致度5):互いに刺激を与えながらも、お互いの意思や人間性を尊重できるコミュニティの一員になりたい。自分の居場所は世界中のいろんな場所に居場所があると楽しい。
健康(重要度10、一致度5):食事のバランスや適度な運動、ストレスを溜めすぎないようにうまくリフレッシュができている状態が理想だ。
環境(重要度7、一致度8):物を大切にすると同時に無駄な購買や浪費をしないようにしている。きれいな森林や海岸を保つことに協力したい。
芸術(重要度4、一致度10):神秘的な絵画を見ることが好きだ。美術館などで落ち着いて見ると心が洗われる。
実施後の感想
価値評定スケールを実施してみると、私が重要視しているものに、健康・余暇・自己成長・仕事があることがわかった。
そしてそれらの多くは一致度が低く、私のこれからの生活では、それらの質を高めていきたいと感じた。
パーソナルプロジェクト分析
続いては、価値観を見つける2つ目の方法であるパーソナルプロジェクト分析を実施してみた。
こちらの分析は、人生の満足度を高めることに特化している。
パーソナルプロジェクト分析は、プロジェクトを書き出し、それを自己採点する形式で行う。
プロジェクトを一覧化
まずは、プロジェクトの一覧化を行う。
プロジェクトとは、自分が行なっているタスクのことだ。
タスクというと難しいが、「お菓子を食べないようにする」など、なんでも良いそうだ。
まずは、15分ほど時間をかけて「〜をする」というものをできるだけたくさん挙げる。
そして、その後に重要と思うものを10個に絞る作業を行う。
プロジェクトを自己採点
プロジェクトを10個に絞ると、その次はそれらの採点を行う。
採点方法は、「重要性/簡単さ/透明性/管理性/責任/時間的性/成功率/自己同一性/他者からの重要性/進捗状況/やりがい度/没頭度/支持レベル/自律性」について全項目実施し、1〜10点で点数をつける。
そして、最後はそれらを合計して点数が高い順に重要なプロジェクトになるというわけだ。
採点項目で解釈の難しい物について解説を紹介しよう。
透明性:友人・家族がそのプロジェクトの内容や進み具合を知ることができる、または理解できるかどうか
管理性:そのプロジェクトに対して、どれだけ「自分でコントロールできている」という感覚があるか
責任:そのプロジェクトには社会的な責任があるかどうか
時間的性:そのプロジェクトをやるだけの十分な時間があるかどうか
成功率:そのプロジェクトを達成、または満足できるレベルまでこなせる確率は高いかどうか
自己同一性:そのプロジェクトが自分の性格に適していると思えるかどうか
進捗状況:今の時点で、そのプロジェクトをどれだけ達成できているか
支持レベル:そのプロジェクトを達成するためのサポートを得られるかどうか
自立性:そのプロジェクトに対して「自分の意思でやる」と感じられるか
プロジェクトの上位分析
最後に点数の上位5つの項目について、上位分析を行う。
上位分析とは、それらのプロジェクトに対して「その目的は?」という疑問を投げかけていくことだ。
例えば、「食べすぎをやめる」というプロジェクトがあれば、「健康になる」、「見た目をよくする」といった形で、上位に向かっていき、最終的に価値にたどり着くという方法だ。
パーソナルプロジェクト分析の実施結果
参考までに私が実施したパーソナルプロジェクト分析の結果を紹介しよう。
私のパーソナルプロジェクト分析結果
まずは、10分ほど時間をかけてタスクを目一杯書き、そして上位の10個に絞った。
ジムに毎日行く/英語を勉強する/ブログを書く/栄養素の高いものを食べる/旅行に行く/仕事を受注する/物を断捨離する/朝ちゃんと起きる/お金の勉強をする/ギャンブル性を克服する
ちなみにだが、ランキング漏れしたものは、次の通りだ。
「アフィリエイトで収益を得る/お菓子やカップ麺をあまり食べないようにする/海外の転職案件を調べる/サプリメント情報を調べる/好きなものを見つける努力をする/人と出会いの刺激を得る/SNSを更新する/意識して散歩をする/SNSを見る/浪費を抑える/ものを大事にする/部屋の掃除をする/情報を収集する」
そして、その10個に対して、自己採点を行なった結果が次の通りだ。
結果を見るとなんとも恥ずかしい話だが、「朝ちゃんと起きる」を含めた5つを上位分析することに決まった。
上位分析は実際にはもっと詳しくやっているのだが、簡単にこれら5つの分析結果を紹介しよう。
ブログを書く→世の中に自分の考えを発信する→自分の影響力を高めたい→世の中で活躍したい→お金を稼ぎたい。自分のスキルを磨きたい→人の役に立ちたい。達成感を得たい
ジムに毎日行く→体力を取り戻す→体調を維持したい→健康を保ちたい
英語を勉強する→海外へ旅行にいきたい→異文化や異国の空気を味わいたい→刺激を受けたい→若々しい気持ちでいたい。新しいことに挑戦し続けたい
物を断捨離する→部屋をすっきりしたい→ノマドワーカーになりたい→いろんな人から刺激を得たい→若々しい気持ちでいたい。新しいことに挑戦し続けたい
朝ちゃんと起きる→昼間の活動の効率をあげたい→仕事量を増やしたい→世の中で活躍したい→お金を稼ぎたい。自分のスキルを磨きたい→人の役に立ちたい。達成感を得たい
実施後の感想
パーソナルプロジェクト分析でも、価値評定スケール同様、健康や余暇、仕事や自己成長に関することが上位になるという結果になった。
価値評定スケールを先に行なっていると、パーソナルプロジェクト分析の際に、採点や上位分析を行う時にスムーズに進んだように感じる。
両方を合わせて実施することがおすすめだ。
ワークを終えることで、「今」を過ごす優先順位や、理想と現実の違いについても把握することができる。
鈴木さんの著書には、より詳しく活用方法が書かれているのでぜひ参考にしてほしい。
・鈴木さんの「最高の体調」はこちらから購入できます。
・あわせて読みたい
今回は「最高の体調」という本を読了したので紹介していく。 本を読む前は、タイトルを見て、またどうせ小難しい体内の生理現象…