癒し効果があり、ストレスで疲れた体をリラックスさせてくれるテアニン。
では、テアニンはどのような食品や飲み物に含まれているのでしょうか?
また、テアニン(Theanine)の名前の由来はお茶(の旧学名“Thea sinensis”)から来ているのですが、お茶の中ではどんなお茶にたくさん含まれているのでしょうか?
今回は、テアニンを多く含む食品や飲み物を比較し、おすすめの緑茶をご紹介します。
ストレスで眠れないという方で、根本的な解消が難しいという方は試してみてはいかがでしょうか?
テアニンとは
テアニンは1950年に日本人よって発見された、主にお茶に含まれる旨味成分です(1)。
旨味成分というと、少しわかりにくいので、他の成分と比較してみます。
お茶の甘味・・・テアニン
お茶の渋味・・・タンニン(お茶のタンニンの代表的なものにカテキン類があります)
お茶の苦味・・・カフェイン
このようにテアニン、カテキン、タンニンが織り成してお茶の味を決定しています。
緑茶生産においては、タンニンによる渋味を抑え、テアニンによる甘味を与えるため、茶樹を遮光下におくなど検討がなされてきました。
テアニンの効果
そんなテアニンですが、さまざまな研究がなされ、多くの効果があることがわかりました。
その効果は次の通りです(2)。
●ストレス解消
●ラックス効果、集中力持続効果
●PMS(月経前症候群)軽減
●緊張緩和
●熟睡、不眠改善
●更年期症状の改善
テアニンが含まれる食品や飲み物
ではテアニンは緑茶以外にどのような食品や飲み物に含まれているのでしょうか?
調べてみると、どうやらテアニンはお茶(学名:Camellia sinensis)とその近縁種。
また、キノコの一種であるニセイロガワリ(Boletus badius)にしか見つかっていないのです。
テアニンが含まれるお茶
太陽科学社によるお茶に含まれるテアニン量情報
では、テアニンはどのようなお茶に含まれているのでしょうか?
テアニン製造の先駆けの太陽化学社によると、次のようになっています(3)。
抹茶>玉露>煎茶>番茶の順です。
覆いをかぶせて栽培したお茶の方が甘みが強く、テアニンも多い事がわかります。
テアニンの摂取を意識するなら、高級なお茶になりますが、玉露か抹茶を摂取するのがよいでしょう。
世界のお茶に含まれるテアニン量情報
では、抹茶や玉露など以外の世界のお茶に含まれるテアニン量はどうなのかというと、参考までに論文のデータを乗せておきます。
(表引用:4)
単純に先ほどの太陽化学社に含量と比較はできないのですが、お茶のタイプごと、種類ごとにどれほどテアニンやカフェインが含まれているかがわかります。
この表によりますと、お茶のタイプによってどのタイプのお茶に多くテアニンが含まれているといったことはないようです(茶の種類ごとにはテアニン量の違いはあります)。
自分が今飲んでいるお茶にはどれくらいテアニンが含まれているか確かめてみてはいかがでしょうか?
個人的には、烏龍茶にはあまりテアニンが含まれていないのが気になりました。
言われてみれば烏龍茶には甘みをあまり感じないかもしれませんね。
テアニンはサプリから摂取するのがおすすめ
これまでさんざんテアニンがお茶に含まれていることをお伝えしてきましたが、私はテアニンはサプリから摂取するべきだと考えています。
お茶にはカフェインも多量に含まれている
その理由は、私の経験からもお茶を飲むとなかなか寝付けなくなるからです。
先ほどの表の通り、お茶にはテアニンが含まれますが、カフェインも多量に含まれています。
そのため、テアニンがカフェインの作用を抑えてくれるのですが、抑えきれないように感じるからです。
最近では、ノンカフェインのお茶もありますのでそちらを飲むか、また、しっかりテアニンの量にこだわって飲みたいという方にはテアニンのサプリメントがおすすめです。
おすすめのテアニン商品
伊藤園 テアニンの働きで健やかな眠りをサポートするむぎ茶スティック
普段の麦茶をテアニン入りの伊藤園のお茶に変更するだけでリラックス効果が期待できます。
快眠プラス
またテアニン自体をしっかり摂取したいという方には、こちらの商品もおすすめです。
最後に
いかがでしたか?
今回はテアニンがどのような食品や飲み物に含まれているかを紹介しました。
テアニンは主にお茶の抹茶や玉露に含まれているのですが、お茶にはカフェインも含まれているというところが難点ですね。
テアニンをストレス解消や睡眠の改善目的で飲みたいという方には、ノンカフェインのお茶やサプリメントに頼ってみる方がいいでしょう。
当サイトの情報が少しでもみなさまのストレス解消に役立てば幸いです。
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