小論文を書くうえで、最初に多くの人が悩むのが「テーマの決め方」です。
テーマが決まらないと、書き始めることもできません。しかし、小論文のテーマは “自分がすでに経験していること” や “身近な社会の話題” から選ぶと、驚くほどスラスラ書けるようになります。
この記事では、これまで多くの受験生を指導してきた経験をもとに、書きやすい小論文テーマの選び方・頻出テーマ155項目の一覧・書きやすい理由・テーマ別の構成方法 をくわしく解説します。
「小論文って難しそう…」「何を書けばいいのかわからない」――そう感じている中学生は多いと思います。でも安心してください。小論文は、「特別な知識」よりも「自分の考えを、順序立てて伝える力」を見るテストです。この記事では、中学生におすす[…]
小論文のテーマは大きく5ジャンルに分かれる
小論文のテーマは、どの試験でも大きく次の5ジャンルに分類できます。
●学校生活・教育
●社会問題(SNS・AI・環境など)
●自己理解・将来・生き方
●職業・医療・福祉・地域
この5つを理解しておくと、与えられたテーマがどのジャンルかすぐ分かり、書くポイントも整理できます。
書きやすい小論文テーマの特徴
小論文指導で圧倒的に書きやすいテーマに共通しているのは次の3つです。
① 自分の体験と結びつけられる
●部活動
●学級活動
●友達との出来事
●先生から学んだこと
体験があると「具体例」が自然に書けます。
② 社会でよく話題になるテーマ
●SNS
●AI
●高齢化
●地域のつながり
時事性があるテーマは「理由」「背景」を書きやすいです。
③ 賛成・反対の両方があり、考えやすい
●チームワーク
●努力
●挑戦
●多様性
どちらの考えも理解できるテーマは、論理的に書きやすい。
小論文のテーマ一覧(155項目)
小論文に頻出するテーマをジャンル別に大量にまとめています。特にトレンドとなっているテーマは太字にしています。
① 人間関係・コミュニケーション(30項目)
◼︎相手を思いやる姿勢言葉の力
◼︎SNSとの付き合い方
◼︎対話の重要性
◼︎誤解をなくすコミュニケーション
◼︎気持ちを伝える勇気
◼︎友人関係における信頼
◼︎人と協力する力
◼︎意見の違いを受け入れる
◼︎多様な価値観への理解
◼︎家族との関係
◼︎助け合い
◼︎感謝の気持ち
◼︎他者を尊重する態度
◼︎傾聴の大切さ
◼︎礼儀やマナー
◼︎人間関係を良くする言葉の選び方
◼︎思いやりと優しさ
◼︎ネット上のトラブル
◼︎批判や炎上について
◼︎グループでの役割
◼︎共感する力
◼︎自分らしく生きること
◼︎コミュニケーションと距離感
◼︎相談する力
◼︎対立を乗り越える
◼︎自己主張と協調のバランス
◼︎目標に向かって支え合う
◼︎リーダーシップ
② 学校生活・教育(30項目)
◼︎努力する意味
◼︎挑戦する価値
◼︎失敗から学ぶ
◼︎勉強する理由
◼︎学ぶ楽しさ
◼︎チームワーク
◼︎部活動での成長
◼︎時間の使い方
◼︎生活習慣
◼︎集団生活の意義
◼︎先生との関わり
◼︎学校の役割
◼︎キャリア教育
◼︎生徒会活動
◼︎協力の大切さ
◼︎自律心
◼︎モチベーション
◼︎進路選択
◼︎困難を乗り越える力
◼︎表現する力
◼︎課題解決能力
◼︎学級のまとまり
◼︎公正と平等
◼︎主体性
◼︎責任感
◼︎いじめ問題
◼︎学校と地域の連携
◼︎一人一人の個性
◼︎当たり前を疑う力
◼︎反省と改善
③ 社会問題(35項目)
◼︎SNSの功罪
◼︎AIと人間の共存
◼︎情報リテラシー
◼︎フェイクニュース
◼︎地域コミュニティ
◼︎ボランティアの意義
◼︎高齢化社会
◼︎少子化
◼︎グローバル化
◼︎多文化共生
◼︎環境問題(温暖化・プラごみ)
◼︎SDGs
◼︎地域安全
◼︎交通マナー
◼︎ルールとマナー
◼︎貧困問題
◼︎教育格差
◼︎生きがい
◼︎災害への備え
◼︎公共心
◼︎社会の多様性
◼︎福祉の重要性
◼︎情報社会の光と影
◼︎インターネットと孤独
◼︎便利さとリスクのバランス
◼︎持続可能な社会
◼︎AIと仕事
◼︎障害者理解
◼︎都市と地方の違い
◼︎ペットと人間社会
◼︎地域ボランティア
◼︎自動化社会の未来
◼︎社会の中で果たす役割
◼︎日本の良さと課題
◼︎国際貢献
④ 自己理解・将来・生き方(25項目)
◼︎将来の夢
◼︎自分が大切にしたい価値観
◼︎生きる力
◼︎自己肯定感
◼︎他者との違い
◼︎得意・苦手との向き合い方
◼︎自分を深く知る
◼︎幸せとはなにか
◼︎人生における選択
◼︎継続する力
◼︎挫折との向き合い方
◼︎役に立つとは
◼︎自由と責任
◼︎成長とは
◼︎自分らしさ
◼︎目標設定
◼︎行動力
◼︎意志の強さ
◼︎新しい挑戦
◼︎感情との向き合い方
◼︎人から影響を受けた経験
◼︎リーダーとしてのあり方
◼︎社会で求められる人物像
◼︎「働く」意味
◼︎持続する努力
⑤ 職業・医療・福祉・地域社会(35項目)
◼︎看護師の役割
◼︎医療と患者の関係
◼︎チーム医療
◼︎少子高齢化と医療
◼︎介護職の重要性
◼︎ボランティア
◼︎地域包括ケア
◼︎地域の安全
◼︎保育の役割
◼︎公務員の役目
◼︎医療のIT化
◼︎地域社会への貢献
◼︎教育者としての責任
◼︎労働環境
◼︎働き方改革
◼︎共助の精神
◼︎地域の課題と解決策
◼︎AI医療
◼︎患者の尊厳
◼︎終末期医療
◼︎防災と地域連携
◼︎医療と倫理
◼︎ソーシャルワーカーの役割
◼︎地域ボランティアの意義
◼︎地域のつながり
◼︎子どもの権利
◼︎医療費問題
◼︎仕事のやりがい
◼︎自治体が果たす役割
◼︎公共サービス
◼︎地方と都市の格差
◼︎教育と福祉の連携
◼︎労働の価値
◼︎健康と生活習慣
◼︎食の安全
医療系の小論文では、「医療をどう捉えているか」という考え方が重視されます。知識の多さではなく、患者を中心に物事を考え、医療に関わる人々と協働しようとする姿勢が評価されます。 医療系小論文で求められる視点求め[…]
看護学校の小論文では、「知識の多さ」よりも考え方の筋道と患者さんに向き合う姿勢が評価されます。 RYOHTA本記事では、看護小論文でよく出るテーマをジャンル別に整理し、書きやすい視点と例文をまとめました[…]
「テーマの選び方」テンプレート(すぐ使える)
テーマを選ぶときは、この3ステップを使うと迷いません。
【ステップ1】ジャンルを決める
人間関係? 学校生活? 社会問題?
【ステップ2】自分の経験と結びつける
「このテーマに関係した出来事はある?」
【ステップ3】結論・理由・具体例の型に当てはめる
小論文の基本の型に乗せることで文章が安定します。
小論文がなぜ大切か小論文は「知識の量」ではなく「考え方をどのように文章で伝えるか」を問う試験です。実は、書き方の型を知れば誰でも書くことができます。本記事では、入試で評価される小論文の基本構成と、具体的な書き方のステップを解説します。[…]
小論文の基本構成(黄金テンプレ)
② 理由(なぜそう思うのか)
③ 具体例(自分の経験・見聞)
④ まとめ(未来へのつなげ方)
この流れは どのテーマにも使える万能構成 です。
小論文を書くときにまず気になるのが「文字数」です。入試や模試では、400字・600字・800字といった指定文字数で書くことが多く、文章量をコントロールできることが重要になります。 RYOHTA一度書ける[…]
テーマごとの小論文 600字例文
テーマごとに小論文の解答例をいくつかご紹介します。
テーマ:多様な価値観を受け入れる社会
私は、多様な価値観を受け入れる社会を目指すべきだと考えています。理由は、考え方や背景の異なる人が共に生活することで、社会全体がより豊かになり、一人一人の可能性が広がると感じるからです。
私がこのことを意識するようになったのは、クラスで意見の対立が起きたときの経験がきっかけでした。ある班活動で、メンバーが2つの意見に分かれ、話し合いが進まなくなったことがあります。私はどちらの意見にも良い点があると思い、双方の意見をつなげる案を提案しました。すると、班の雰囲気が和らぎ、メンバー全員が納得できる方向に進みました。この経験から、自分と違う価値観にふれたときこそ、相手の立場や考えを理解しようとする姿勢が大切だと学びました。
現代は、国籍、文化、働き方、考え方など、多様な背景を持つ人が共に暮らしています。その中で、互いを尊重し合う姿勢がなければ、対立が生まれたり、偏見が広がったりしてしまいます。相手を理解しようとする姿勢は、社会全体の安心感や信頼関係にもつながります。
私はこれからも、違いを否定するのではなく、受け入れ、学ぼうとする姿勢を大切にしていきたいです。多様な価値観を尊重することが、未来の社会をより良くする一歩になると考えています。
テーマ:多様な価値観を受け入れる
私は、多様な価値観を受け入れる姿勢は、よりよい社会をつくるために欠かせないと考えています。なぜなら、考え方の違いを理解することで、対立ではなく成長が生まれるからです。
私がこのことを強く感じたのは、班活動で意見が分かれたときの経験です。ある発表の準備で、「目立つ演出をしたい」という意見と、「内容を丁寧に説明したい」という意見がぶつかりました。私は最初、自分の考えを押し通そうとしていましたが、話し合いをする中で、どちらの意見にも良さがあることに気づきました。そこで、それぞれの良い点を組み合わせた案を提案したところ、班全体の雰囲気が一気に和らぎました。
この経験から、人は違うからこそ学び合えると感じました。多様な考え方を受け入れることは、自分の価値観を広げるチャンスでもあります。
私はこれからも、違いを否定するのではなく、まず理解しようとする気持ちを大切にしたいと思います。
テーマ:友達とのすれ違いから学んだこと
私は、友達とのすれ違いを経験したことで、相手の気持ちを理解しようとする姿勢の大切さを学びました。
ある日、友達との会話で、私が何気なく言った言葉が相手を傷つけてしまい、しばらく口をきいてもらえないことがありました。私は「そこまで怒ること?」と思っていましたが、相手の立場になって考えると、その言葉が相手の頑張りを否定してしまうように聞こえたのだと気づきました。
勇気を出して謝ると、相手も「私も言いすぎた」と言ってくれ、元の関係に戻ることができました。このとき、「自分は悪気がなかった」では通じないことがあると実感しました。大切なのは、自分の言葉が相手にどう届くかを想像することです。
この経験を通して、私は相手の立場に立つ力が少し身についたように感じます。これからも、言葉を使う前に一度立ち止まって考える姿勢を忘れないようにしたいと思います。
テーマ:失敗から学んだこと
私は、失敗には成長のチャンスが隠れていると考えています。成功したときよりも、失敗したときのほうが多くのことに気づけるからです。
私は以前、学級代表に立候補したことがあります。しかし、準備不足でうまく意見をまとめられず、選ばれませんでした。結果を知ったときはとても悔しく、しばらく挑戦する気になれませんでした。
しかし時間がたつと、「なぜうまくいかなかったのか」を冷静に振り返ることができました。準備が足りないまま臨んでいたことや、人前で話す練習をしていなかったことに気づきました。それからは「次に同じ失敗をしないためにはどうするか」を意識して、発言の練習や役割への理解を深めるようになりました。
失敗は、立ち止まるきっかけをくれる出来事です。私はこれからも、失敗を恐れるのではなく、成長の材料として向き合いたいと思います。
テーマ:部活動で得た力
私は、部活動を通して「協力する力」の大切さを学びました。
中学の部活動では、個人の技術だけではなく、チーム全体がまとまることが結果につながると実感しました。特に試合前のミーティングでは、メンバー同士が本音で意見を伝え合い、役割分担をはっきりさせることが大切でした。うまくいかないときほど、声をかけ合い、励まし合うことで雰囲気が良くなり、練習の質も自然と上がっていきました。
この経験から、協力する力は「相手を信頼し、自分も責任を果たすこと」だと理解しました。今後どんな場面でも、チームで挑戦する姿勢を大切にしたいと思います。
テーマ:続けることの大切さ
私は、「続けること」には目に見えない力があると考えています。結果はすぐに出なくても、継続する中で必ず成長が生まれるからです。
私は苦手な英語を克服するために、毎日10分だけ勉強する習慣を作りました。最初は面倒に感じる日もありましたが、短い時間でも続けているうちに単語が自然に覚えられるようになり、テストの点数も少しずつ上がっていきました。
続けることの価値は、「小さな努力が積み重なり、大きな成果へと変わること」です。これからも毎日少しずつでも続ける習慣を大切にしたいと感じています。
テーマ:SNSとの上手な付き合い方
私は、SNSは便利である一方、使い方を間違えると人間関係を壊してしまう危険があると考えています。だからこそ、上手に使うための心がけが必要です。
私自身、SNSの短いメッセージを誤解して不安になったことがあります。しかし実際に会って話すと、相手はまったく怒っておらず、ただ忙しかっただけだと分かりました。この経験から、SNSでは気持ちが正しく伝わらないことがあると気づきました。
SNSは「情報を共有する道具」であり、「相手の気持ちを理解する手段」ではありません。相手を大切に思うなら、直接話すことを心がけるべきです。私はこれからもSNSを便利な道具として使いながら、人と向き合う時間を大切にしたいと思います。
テーマ:AIと人間の役割
私は、AIがどれだけ進化しても、人間にしかできない役割があると考えています。その一つが「相手の気持ちを理解し、寄り添うこと」です。
AIは大量のデータを処理し、効率よく判断することができます。しかし、患者や友人の不安な表情を読み取り、そっと声をかけることはAIにはできません。私は学校生活で、落ち込んでいる友達に声をかけたことで関係が深まった経験があります。このような心のやり取りは、人間ならではの力だと思います。
AIと人間が協力する未来では、AIは作業を効率化し、人間は「思いやり」や「感情に寄り添う力」で支える役割を果たすべきだと考えています。
テーマ:情報を見極める力
私は、情報を見極める力は現代社会で最も重要な力の一つだと考えています。
インターネットには正しい情報と間違った情報が混ざっています。私自身、SNSで流れてきた情報を信じてしまい、後で事実と違うことが分かった経験があります。これをきっかけに「情報源を確認する」「一つの情報で判断しない」という習慣が身につきました。
正しい判断をするためには、自分で調べ、複数の視点を持つことが必要です。これからも誰かの言葉をうのみにせず、自分の頭で考える姿勢を大切にしたいと思います。
テーマ:SDGsへの身近な取り組み
私は、SDGsは「特別な行動」ではなく、身近な生活の中で取り組めるものだと考えています。
私は家で、食品ロスを減らすために「食べきれる量だけよそう」「消費期限を確かめる」ことを続けています。また、学校でもゴミを分別するだけでなく、まだ使えるノートを無駄にしないように気をつけています。
SDGsは地球を守るための国際的な目標ですが、私たち一人一人の行動が大切です。小さな行動でも積み重ねれば大きな力になります。私はこれからも、自分にできることを続けていきたいと考えています。
高校入試の小論文では、「何を書くか」「どう考えるか」が見られます。難しい言葉を使う必要はありません。大切なのは、自分の経験や考えを、相手に分かりやすく伝えることです。RYOHTA深い回答を目指すよりも、納得のいくストレー[…]
まとめ:テーマ選びは「経験 × 社会」の掛け合わせ
●書きやすいテーマは 自分の経験と社会のつながりがある
●小論文は型を使えば誰でも書ける
●テーマ一覧を活用し、書けそうなものを1つ選ぶだけで前に進める