「小論文のテーマが思いつかない」「探究テーマとどうつなげればいいの?」──そんな高校生の悩みはとても多いです。
特に最近は、総合型選抜・学校推薦型選抜・探究活動の発表など、小論文を書く場面が急増しています。
この記事では、小論文指導の現場で実際によく使われる高校生向けの小論文テーマをジャンル別に整理し、さらにテーマの選び方・深め方・構成テンプレまでまとめました。
小論文がなぜ大切か小論文は「知識の量」ではなく「考え方をどのように文章で伝えるか」を問う試験です。実は、書き方の型を知れば誰でも書くことができます。本記事では、入試で評価される小論文の基本構成と、具体的な書き方のステップを解説します。[…]
小論文を書くときにまず気になるのが「文字数」です。入試や模試では、400字・600字・800字といった指定文字数で書くことが多く、文章量をコントロールできることが重要になります。 RYOHTA一度書ける[…]
高校生の小論文で見られている3つの力
高校生向けの小論文では、次の3つの力が特に重視されます。
表現力 … 読み手にとって分かりやすい文章で書けているか
自己理解・他者理解 … 自分の経験と社会の課題を結びつけられるか
難しい専門用語よりも、「なぜそう考えるのか」「その経験から何を学んだのか」が評価されます。
書きやすい高校生向けテーマの3条件
高校生が書きやすい小論文テーマには、共通した特徴があります。
① 自分の経験や探究とつながる
●部活動・委員会・文化祭・体育祭
●探究活動・研究テーマ・読書体験
●アルバイトやボランティア
自分の体験と結びつけられるテーマは、具体例がスラスラ出てくるため書きやすくなります。
② 社会の話題とリンクしている
●SNS・AI・情報リテラシー
●SDGs・環境問題・多文化共生
●働き方・少子高齢化・地域の課題
社会とのつながりがあるテーマは、「理由」や「背景」が書きやすく、説得力も増します。
③ 志望分野・学部と結びつけられる
●教育系なら… 子ども・学び・学校・教育格差
●医療系なら… 高齢化・医療とAI・患者の尊厳
●国際系なら… 多文化共生・移民・グローバル化
総合型選抜や推薦入試では、「なぜこの学部で学びたいのか」とテーマがつながっていると評価が高くなります。
高校入試の小論文では、「何を書くか」「どう考えるか」が見られます。難しい言葉を使う必要はありません。大切なのは、自分の経験や考えを、相手に分かりやすく伝えることです。RYOHTA深い回答を目指すよりも、納得のいくストレー[…]
高校生向け 小論文テーマ一覧(ジャンル別50選)
1. 学校生活・部活動・学び
◼︎部活動を通して得た力
◼︎挑戦することの価値
◼︎失敗から学んだこと
◼︎継続する力の大切さ
◼︎学校行事がもつ意味(文化祭・体育祭など)
◼︎仲間と協力することの意義
◼︎生徒主体の学校づくりについて
◼︎学ぶ意欲はどのように生まれるか
◼︎オンライン授業と対面授業の違い
◼︎探究学習の意義と課題
2. 人間関係・コミュニケーション
◼︎多様な価値観を受け入れる姿勢
◼︎言葉の力と責任
◼︎SNSと人間関係
◼︎対話の大切さ
◼︎「自分らしさ」と他者との関わり
◼︎リーダーシップとは何か
◼︎傾聴する姿勢の重要性
◼︎他者を理解するとはどういうことか
◼︎協力と競争のバランス
◼︎多様性を尊重する社会
3. 社会・テクノロジー・情報
◼︎SNSとの上手な付き合い方
◼︎AIと人間の役割分担
◼︎情報を見極める力(情報リテラシー)
◼︎フェイクニュースと私たちの責任
◼︎便利さとプライバシーのバランス
◼︎自動化・ロボット化がもたらす影響
◼︎テクノロジーと孤立・つながり
◼︎インフルエンサーの影響力
◼︎働き方改革と若者の将来
◼︎地域とオンラインコミュニティの役割
4. SDGs・環境・国際問題
◼︎SDGsへの身近な取り組み
◼︎地球温暖化と私たちの生活
◼︎食品ロス削減に向けてできること
◼︎再生可能エネルギーの普及について
◼︎多文化共生社会の実現
◼︎難民問題と私たちにできること
◼︎観光と地域経済の関係
◼︎フェアトレードの意義
◼︎グローバル化と地域文化の保護
◼︎持続可能なまちづくり
5. 自己理解・将来・生き方
◼︎将来の夢とその理由
◼︎成長とは何か
◼︎自己肯定感を高めるには
◼︎「働くこと」の意味
◼︎責任を持つことの大切さ
◼︎失敗とどう向き合うか
◼︎自分らしい生き方とは
◼︎ロールモデルから学んだこと
◼︎進路選択で大切にしたい価値観
◼︎社会の中で果たしたい役割
「小論文の例文がほしい」「どんな構成で書けばいいのか知りたい」――そんな受験生のために、小論文のテーマ別例文をまとめて紹介します。この記事は、小論文講師として1500人以上を指導してきた経験をもとに、評価されやすい600字例[…]
探究・総合型選抜で使えるテーマの考え方
探究活動や総合型選抜では、次の3点を意識するとテーマが決まりやすくなります。
自分の興味・関心の軸
(例:教育・医療・国際・テクノロジー・地域など)
実際に調べた/経験したこと
(探究活動・ボランティア・部活・アルバイトなど)
志望学部で深めたい問い
(教育なら「学び」、看護なら「支える」などのキーワード)
たとえば看護系なら「高齢者との関わり」「患者の尊厳」「チーム医療」、国際系なら「多文化共生」「移民」「言語と文化」など、志望分野と自分の体験が交差するテーマを選ぶと説得力が増します。
看護学校の小論文では、「知識の多さ」よりも考え方の筋道と患者さんに向き合う姿勢が評価されます。 RYOHTA本記事では、看護小論文でよく出るテーマをジャンル別に整理し、書きやすい視点と例文をまとめました[…]
高校生向け 小論文の構成テンプレ(万能型)
② 自分の意見(結論):私は〜と考える
③ 理由:そう考える根拠
④ 具体例:自分の経験・周囲の事例・探究活動など
⑤ まとめ:今後どうしていきたいか(将来・学びへのつなぎ)
総合型選抜では、⑤の「今後」の部分で志望理由・学びたい内容とつなげると、一気に評価が高まります。
「テーマは決まったのに、構成がまとまらない…」「結論 → 理由 → 具体例だけでいいの?」「テーマごとの書き方の型が知りたい!」RYOHTA小論文の指導をしていると、こうした相談を非常に多く受けます。実際[…]
【600字】小論文の例文
SNSとの上手な付き合い方
私は、SNSは便利である一方で、使い方を誤ると人間関係を傷つけてしまう危険もあると考えている。そのため、意識的な距離感が必要だと思う。
私自身、SNSの短いメッセージを誤解して不安になった経験がある。相手からそっけない文面が送られてきて、「怒っているのではないか」と心配になった。しかし、実際に会って話してみると、相手は単に忙しくて急いでいただけだった。この経験から、文字だけのやり取りでは相手の感情が正確には伝わらないと実感した。
また、SNSには多くの情報が流れているため、知らないうちに誰かを傷つける発言をしてしまう危険もある。投稿ボタンを押す前に「この言葉を言われたら自分はどう感じるか」と考えることが大切だと感じる。
SNSは使い方次第で、学びや交流の幅を広げてくれる道具でもある。私はこれからも、相手の立場を想像しながら言葉を選び、必要なときは直接会って話すことを大切にしたい。便利さに流されず、人とのつながりを自分で守る姿勢を忘れずにSNSと付き合っていきたい。
【600字例文②】将来の夢とこれからの学び
私の将来の夢は、「学ぶことに悩んでいる人を支える仕事に就くこと」である。具体的には、勉強や進路に不安を抱える人に寄りそい、一緒に考えていける教育系の仕事に関わりたいと考えている。
中学生の頃、私は数学が苦手で、テストの点数も思うように上がらなかった。そんなとき、先生が放課後に残って、私が理解できるまで何度も説明してくれた。間違えても頭ごなしに否定せず、「ここまではできているから大丈夫」と少しずつ認めてくれたことで、「もう少し頑張ってみよう」という気持ちになれた。この経験は、学びを支えてくれる大人の存在がどれほど心強いかを教えてくれた。
将来、私は自分がしてもらったように、誰かの不安や悩みに寄りそえる人になりたい。そのために今は、自分自身が学び続けること、さまざまな価値観に触れて視野を広げることが必要だと考えている。
総合型選抜や探究学習を通して、教育や学びに関するテーマを深め、自分なりの「人を支えるあり方」を見つけていきたいと考えている。
まとめ|「テーマ×自分の経験」で深い小論文になる
高校生向けの小論文では、テーマそのものよりも「そのテーマを通して何を考え、どう行動したか」が問われます。
●自分の経験や探究とつながるテーマを選ぶ
●社会の話題や志望分野につなげて考える
●型(構成テンプレ)に沿って整理する
この3つを意識すれば、小論文は必ず書きやすくなります。
「テーマの探し方」や「書き方」については、以下の記事もあわせて活用してください。
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