「勉強しなきゃいけないのはわかっているのに、続かない。」
「机に向かっても集中が途切れてしまう。」
「やる気がないわけじゃないのに、手が止まる。」
そんなふうに感じている高校生は、とても多いです。
でもそれは、意志が弱いからではありません。
あなたが怠けているわけでもありません。
勉強が続かないとき、実は環境の方があなたの意志よりも強い力を持っているのです。
今日はその仕組みと、「続けられるように整える方法」について話します。
落ち着いていきましょう。
ここでは、急がなくて大丈夫です。
勉強が続かないのは「性格」ではありません
まず、はっきり言い切れます。
続かないのは「あなたの性格」ではなく、「設計の問題」です。
勉強は、
の順で起きるわけではありません。
実際には、
この流れです。
つまり、最初に必要なのは「やる気」ではなく「始めやすい環境」。
今までうまくいかなかったのは、あなたが悪かったのではなく、
「始めやすい状態が整っていなかった」だけです。
スマホが意志の力に勝つのは「自然なこと」
ここで少し大切な話をします。
多くの高校生は、
「気がついたらスマホを触ってしまう」
「SNSを見ていたら時間が消えた」
という経験があるはずです。
でも、それも 意志が弱いからではありません。
スマホアプリは、
人間の注意力が吸い込まれるように作られています。
⚫︎脳に「報酬の予感」を与える通知
⚫︎タップすれば無限に流れてくる情報
⚫︎「もう1回見たい」と思わせる設計
これは、一人の高校生の意志で勝てる相手ではありません。
なので、
✖️「スマホに負ける=弱い」ではなく、
○「勝てなくて当然の設計になっている」
という理解でOKです。
自分を責めなくていい。
勉強が続かないときの「よくある3つのつまずき」
① 勉強の目的が“自分の言葉”になっていない
「やらなきゃ」では動けません。
「なぜやるのか」が言葉として掴めると、動きやすくなります。
② 勉強を“作業”としてやってしまっている
問題を解く → 丸付け → 解説を読む
この繰り返しだけだと、考える余白がなく、疲れやすい。
③ 一人で考えている時間が長すぎる
特に伸び悩んでいる子は、対話の相手が足りていないことが多いです。
では、どうすれば「続けられる」ようになるのか?
ポイントは “始めやすくする” ことです。
① 勉強を「大きく」始めない
勉強を始めるとき、多くの人はこう思います。
「よし、2時間やるぞ!」
でも、これはハードルが高すぎます。
最初の一歩はとにかく小さく。
⚫︎1問だけ解いてみる
⚫︎教科書の見出しだけ読む
最初の5分は「助走」のようなものです。
小さく始めると、自然に持続します。
② スマホを「触れない場所」に置く
本当にこれだけで集中は変わります。
⚫︎手の届く場所 → 触ってしまう(普通)
⚫︎見えない場所 → 触らなくなる(自然)
スマホを「遠くに置く」ではなく「視界から消す」がポイント。
③ 誰かと「一緒に考える時間」を作る
勉強は、
**「考えが言葉になると深まる」**という性質があります。
問題を解けるようになるのではなく、
頭の中を整理できる時間が大切です。
話せなくても大丈夫
沈黙があっても大丈夫
ゆっくりで大丈夫
「言葉になるまで待つ」時間が、思考を育てます。
今日からできる、続けるための小さな行動
② 最初の5分は小さく始める
③ できた自分を責めずに認める
これだけで、続けられる確率は大きく上がります。
おわりに
あなたは、やろうとしている。
その気持ちは、確かに存在しています。
続かなかった日があってもいい。
止まった日があってもいい。
大切なのは、
また「ここから」始められること。
「相談」ではなく「話すだけ」で大丈夫です。
あなたのペースで、ゆっくり進めましょう。
マナタスではそんな生徒さんの後押しができることを楽しみにしています。