医療系小論文の頻出テーマ|AI医療・患者の尊厳・チーム医療【600字例文つき】

訪問看護をする女性

医療系の小論文では、「医療をどう捉えているか」という考え方が重視されます。

知識の多さではなく、患者を中心に物事を考え、医療に関わる人々と協働しようとする姿勢が評価されます。

 

医療系小論文で求められる視点

求められる視点は次の4つ。

患者 → 医療者 → 社会

の順に視点を広げると、一貫性がある文章になります。

 

視点

具体的に問われること

患者中心の視点

患者の尊厳・QOL・自己決定権を尊重できるか

チーム医療の理解

医師・看護師・薬剤師・リハなどの協働を説明できるか

社会課題の把握

高齢化・医療費・地域包括ケア等を背景として説明できるか

倫理観

延命治療・AI医療・個人情報保護など価値観が問われる場面に対応できるか

 

医療系小論文 頻出テーマ一覧

① 患者の尊厳

QOL(生活の質)
意思決定支援
入院に伴う心理的負担

② チーム医療

多職種連携
情報共有と協働
看護師の役割と調整力

③ 高齢社会と医療体制

地域包括ケアシステム
在宅医療と介護連携
医療資源の適正利用

④ 倫理と新技術

AI医療と人間の判断
生命倫理(延命・終末期医療)
プライバシーとデータ管理

 


医療系小論文 書くときの型(このまま使える)

 

① 問題の提示(背景・社会状況)
② 患者の視点(どう不安や課題が生まれるか)
③ 医療者・チームの役割(自分はどう関わるか)
④ 結論(私はどう行動したいか)

「背景 → 課題 → 役割 → 決意」で600字は安定します。

 

RYOHTA
例えば、AI医療についての流れであれば、次のような流れになりますね!

 

背景:AI医療の導入が進む
課題:人間にしか患者の不安に寄り添えない
役割:看護の重要な役割の1つに患者理解がある
決意:専門を磨き、治療環境を支えたい

 

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パソコンを使う看護師

 

医療系小論文の600字例文

【600字例文】AI医療と看護の役割

医療現場では、画像診断支援システムや電子カルテの自動分析など、AI技術の導入が進んでいる。AIは膨大なデータを処理し、迅速かつ精度の高い判断に役立つため、医療の質と効率向上に大きく貢献している。しかし、AIがどれほど進化しても、患者の不安や戸惑いに寄り添い、その思いを理解し支える役割は人間にしか果たせないと考える。

患者は治療方針の選択や、病状の理解に不安や迷いを抱くことがある。その際、患者に合わせた言葉で説明し、気持ちを受け止めながら意思決定を支えることは、看護職の重要な役割である。また、患者の表情や声の調子といった、数値化できない情報から状態の変化を察知する観察力も、AIには代替できない強みである。

AIの導入が進むほど、看護職には「人間だからこそできる関わり」を自覚し、専門性として磨く姿勢が求められる。私は、患者の思いに寄り添い、安心して治療に向き合える環境を支える看護職でありたいと考える。

 

【600字例文】在宅医療と介護連携について

日本では高齢化が進み、最期まで自宅で過ごしたいと願う人が増えている。その一方で、病院だけでは支えきれない慢性疾患や生活支援の課題も多く、在宅医療と介護の連携が重要なテーマとなっている。在宅医療とは、医師や看護師が患者の自宅を訪問し、医療処置や健康管理を行う仕組みであり、介護は日常生活を支える役割を担う。どちらが欠けても「その人らしい生活」は成り立たない。

 在宅医療と介護が十分に連携していない場合、情報共有が滞り、体調の変化に気づくのが遅れることがある。また、家族が医療と介護の間で判断を迫られ、負担が増大することも問題である。例えば、薬の管理や緊急時の対応、リハビリの継続方針などは、医療と介護双方の視点から調整する必要がある。つまり、患者を中心としたチームとして動くことが求められる

 連携を強めるためには、訪問診療医・看護師・介護職・ケアマネジャーが定期的に情報共有し、役割分担を明確にすることが重要である。また、家族への説明や相談支援を丁寧に行うことで、不安を軽減し、在宅生活の継続につながる。ICTを活用した連絡ツールや緊急時対応の指針づくりも有効である。

 今後も高齢者は増え続ける中、在宅医療と介護の連携は地域で暮らしを支える基盤となる。医療と介護が互いを補い合い、患者と家族に寄り添う連携体制の強化が求められる。


まとめ

医療系小論文は「考え方」を評価される
患者 → 医療者 → 社会 の3段階で考えると説得力が出る
600字は 背景 → 課題 → 役割 → 決意 の型で安定

 

RYOHTA
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