公務員試験の小論文は「文章力」を見る試験ではなく、「公務員としての視点を持って課題を考えられるか」を確認するための重要な選考です。
公務員の仕事は住民生活を支える公共性の高い職務であるため、小論文では、個人の意見ではなく「社会の課題を住民目線でどう捉え、行政としてどう解決していくか」を書くことが求められます。
さらに近年の受験生たちの合否データからわかるのは、公務員小論文は過去問との相性が非常に高いという点です。
多くの自治体でテーマの傾向が毎年似ており、過去3年分の出題を把握しておくだけでも大幅に書きやすくなります。
企業の採用試験では、小論文を課すケースが増えています。この記事では、就職試験で小論文が課される理由、小論文が求められやすい職種や業界、頻出テーマ、面接との一貫性や企業理念との関係、情報収集に役立つサイト、そして書き方テンプレートと6[…]
公務員試験で小論文が求められる理由
公務員採用では小論文を通じて、以下の力があるかを確認しています。
住民視点で課題を捉える力:「行政は住民のためにある」という視点を持てているか。
課題解決力:問題の背景を理解し、現実的な解決策を示せるか。
公平性・誠実性(公務員としての倫理観):特定の立場に偏らず、公共の利益を優先して考えられるか。
説明責任(行政文書の基礎力):筋道立てて他者に伝える力があるか。
これらは、面接だけでは判断しづらく、小論文とセットで評価されることが多い点も特徴です。
職種別の出題傾向(国家・地方・警察・消防)
特にトレンドになっているものを太字にしました。
1. 地方上級・市役所
地域密着型の行政サービスが多いため、地域課題に関連したテーマが定番となります。
◼︎少子化と子育て支援
◼︎高齢化・地域包括ケア
◼︎防災・災害対策
◼︎地域活性化・人口減少
◼︎行政DX・窓口のデジタル化
2. 国家一般職
国レベルの政策に関わるため、広い視点と制度理解が必要です。
◼︎デジタル化と行政改革
◼︎経済と社会保障の両立
◼︎産業構造の変化
3. 警察官採用試験
公共の安全・規範意識・判断力が問われる内容が中心です。
◼︎地域の安全を守る取り組み
◼︎SNSトラブル・少年犯罪への対応
◼︎交通事故防止策
4. 消防官採用試験
防災・救助・地域支援が主軸となります。
◼︎災害時の行動と判断
◼︎地域防災の重要性
◼︎高齢者支援と避難体制
「小論文の例文がほしい」「どんな構成で書けばいいのか知りたい」――そんな受験生のために、小論文のテーマ別例文をまとめて紹介します。この記事は、小論文講師として1500人以上を指導してきた経験をもとに、評価されやすい600字例[…]
頻出テーマ一覧(2025対応)
1. 少子化・子育て支援(最重要)
国・自治体の最優先課題で、ほぼ毎年出題されています。
◼︎少子化の原因と支援策
◼︎保育の質の向上
◼︎若者の地域定着
2. 高齢化・福祉
◼︎地域包括ケアシステム
◼︎介護人材の不足
◼︎孤立防止の取り組み
3. 防災・災害対応
◼︎災害時の自治体の役割
◼︎住民の避難行動
◼︎地域防災と教育連携
4. 行政DX・業務効率化
◼︎マイナンバー制度
◼︎行政手続きのオンライン化
◼︎デジタル格差への対応
5. 地域活性化・人口減少
◼︎地域資源を活かしたまちづくり
◼︎移住・定住促進策
◼︎観光振興の可能性
《ぶっちゃけ 過去問!》3年分を分析すれば合格率が上がる
公務員小論文は、大学入試のようにテーマが大きく変わるわけではなく、自治体によって「出題傾向がほぼ固定」しています。特に市役所・地方上級では、
●地域活性化
●防災
などが毎年のように登場します。
そのため、過去3年分を必ず解くことが最も効率的な対策です。背景説明や導入文、行政の役割の書き方もパターン化されているため、繰り返すほど書きやすくなります。
《ズバリ!》面接と一貫した内容にすることが重要
ぶっちゃけ過去問が対策のほとんどなのですが、公務員採用では、小論文は面接の補助資料として扱われることも多く、面接官はあなたの文章を読みながら質問を深掘りします。したがって、
●小論文の主張を面接で説明できること
が必要です。背伸びした内容は避け、「自分の意見を自分の言葉で書く」ことで面接でも話しやすくなります。
書き方テンプレート(公務員試験に最適化)
② 背景:社会的背景や現状を説明する。
③ 行政の役割:自治体・国が果たすべき役割を書く。
④ 解決策:住民視点で実行可能な取り組みを述べる。
⑤ まとめ:公務員としてどう貢献したいかを書いて締める。
「テーマは決まったのに、構成がまとまらない…」「結論 → 理由 → 具体例だけでいいの?」「テーマごとの書き方の型が知りたい!」RYOHTA小論文の指導をしていると、こうした相談を非常に多く受けます。実際[…]
公務員試験小論文の例文
【600字例文】少子化対策における自治体の役割
私は、少子化対策において自治体は「若い世代が安心して子育てできる地域づくり」を最優先に行うべきだと考えています。少子化は人口減少、地域活力の低下、財政の悪化など、多くの課題と直結しており、自治体が主体的に関わる必要があります。
現在、子育て世帯が抱える負担には、保育環境の不足、育児の孤立、仕事との両立の困難などがあります。自治体が生活に密着して支援できる立場であることから、これらの課題に対して現実的な施策が求められます。
具体的には、待機児童対策として保育施設を整備すること、子育て相談窓口を拡充すること、地域の子育て支援拠点を設けることが挙げられます。また、企業と連携して男性の育児休業取得を促すなど、社会全体で子育てを支える仕組みも重要です。
私は将来、公務員として住民の声を丁寧に聞き、安心して子育てできる地域づくりに貢献したいと考えています。
「小論文のテーマが決まらない」「書きやすいテーマって何?」という悩みは、とても多いです。この記事では、これまで1万500人以上を指導してきた経験をふまえ、書きやすいテーマの特徴と、初心者でも迷わないテーマ選びの方法をくわしく解説しま[…]
最新動向の情報収集に役立つサイト
余裕があれば・・・
ぶっちゃけ過去問なのですが、差をつけたい場合は、以下のような公式のサイトも見ておけば役立ちます。
総務省 統計局:人口、地域データ、少子化・高齢化の数字が入手できる。
厚生労働省:福祉・医療・子育て政策の最新情報を確認できる。
国土交通省:防災、インフラ整備、地域活性化の資料が充実。
Yahooニュースをチェック!
ただ、間違いなく上記の資料は「読みにくい」です。そこでみておくべきは自治体の「施策評価」「行政計画」(タイトルだけ読んでもOK)、そして地方ニュースとYahooニュースです。
Yahooニュースでニュース内容を確認し、意見を持ってから下のコメント欄を見て知識を深めるやり方が手軽でおすすめです。
まとめ|公務員小論文は「住民視点 × 行政の役割 × 現実的な提案」が鍵
公務員試験の小論文は難しい試験ではなく、「視点の持ち方」を覚えれば誰でも書ける試験です。過去問を分析し、行政の役割を理解し、住民目線で考えることができれば、どのテーマでも応用できます。
ぜひ一緒に対策しましょう!一度書けるようになれば小論文は本当に楽しいです。
小論文を書くうえで、最初に多くの人が悩むのが「テーマの決め方」です。テーマが決まらないと、書き始めることもできません。しかし、小論文のテーマは “自分がすでに経験していること” や “身近な社会の話題” から選ぶと、驚くほどスラスラ[…]
教員採用試験の小論文では、「子どもの未来を支える教員としての姿勢」が問われます。この記事では、教員採用試験でよく出題される小論文テーマ30選をお伝えし、背景の教育課題、構成テンプレート、600字例文をまとめました。 […]