勉強を頑張っているのに結果が出ない高校生へ|“考える時間”が足りていないだけです

学習が進まない高校生

はじめに

「ちゃんと勉強しているのに、成績が伸びない。」

「問題集もこなしているのに、点数に結びつかない。」

「頑張っているつもりなのに、報われない。」

そんな思いを抱えている高校生は、とても多いです。

でも、それは 努力が足りないからではありません。

あなたに「才能がない」わけでもありません。

“考える時間”が、少し足りていなかっただけです。

ここからは、追い込む勉強ではなく、

自分の頭で理解が深まっていく勉強についてお話します。

焦らなくて大丈夫です。

 


なぜ「頑張っているのに結果が出ない」のか

多くの高校生は、こんな勉強スタイルに偏りがちです。

 

インプット(読む・聞く)

反復(覚える)

問題演習(解く)

 

一見、正しいように見えるこの流れは、

高校範囲が本格的に難しくなる高2・高3の段階で 伸びが止まります。

なぜなら、この勉強は “作業としての勉強” になりやすいからです。

作業は増やせば進んでいる気がしますが、

理解は深くならないまま。

 

本質の理解ができていない

例えば、物理の問題で左図のようにバネと重り 10N があったとします。

天井にかかる力は?と聞かれれば、みんななんとなく10N と正解できます。しかし、考え方としては重り、バネ、天井とそれぞれにかかる力を考えられていなければなりません。

天井から吊るされた重り

その結果、本質的な部分が理解できていないため、難しい問題になれば解けなくなってしまうんですね。

このような学習を続けていると

  • 勉強している時間は長いのに

  • 「わかったつもり」だけが積み重なり

  • 本番になると崩れてしまう

ということが起こります。

 


大切なのは「考える → 言葉にする」という過程

成績が伸びるとき、頭の中ではこんな流れが起こっています。

 

理解する

自分の言葉で説明できる

使える知識になる

 

逆に言えば、

説明できない知識は、まだ自分のものになっていない

ということです。

実は多くの知識は体をスルーしている

例えば今日、何かの動画スマホやテレビで見て、それを今、説明できますか?

多くの人は「NO」じゃないでしょうか?

ただ眺めた知識はすぐに消えてしまうのです。

しかし、言葉(アウトプット)にした知識は、残ります。

そして、言葉にするためには、

相手がいるとスムーズです。

RYOHTA
講師をしていると、「どうして先生は覚えているの?」と生徒さんによく聞かれますが、覚えているわけではありません。生徒さんに教えていると同時に私自身も学んでいるんですね

 


一人で頑張り続けると、苦しくなる

「自分で何とかしなきゃ」

「もっと頑張らなきゃ」

「できないのは私のせいだ」

そうやって自分を追い込んでしまう子ほど、

本当はとても真面目で、努力しています。

でも、一人で考え続けることには限界があります。

人は、誰かに聞いてもらうことで、考えが整理されます。

 


今日からできる「考える時間」の作り方

やることは、とても小さくて大丈夫!

 

 

①解けなかった問題は「どこから迷ったか」を書く

正解より、迷ったところが宝です。

  • どこで止まったか

  • どう考えたか

  • 何がわからなかったか

これを言語化することで、理解は一段深まります。

 


② 誰かと「考えの途中」を話す

答えじゃなくて、未完成の言葉でもOK。

考えの過程が、学びそのものなのです。

 

おわりに

あなたの努力は、ちゃんと意味があります。

結果が出ていないように見えても、

内側では、確かに積み重なっています。

あとは、考えを言葉にする相手があればいい。

一人で抱えなくて大丈夫!考えるところから、一緒に始めよう。

マナタスではそんな生徒さんとお話しができますことを楽しみにしています。