多くの人は、数学が苦手だから公式を覚えられないと思っています。
しかし、実は私は逆だと思います。
数学を「公式を覚える教科」だと思っていることが、苦手になる原因の一つなのです。
「もっと公式を覚えないと!」そう考えて、一生懸命勉強している人は少なくありません。
円周角の定理、台形の面積、三平方の定理……。
数学が苦手な人ほど、公式の暗記に真面目に取り組む傾向があります。
もちろん、公式を覚えること自体は悪いことではありません。
しかし、その努力が高校数学で壁になってしまうのです。
なぜなら、数学は**「公式を覚える教科」ではなく、「公式を使って考える教科」**だからです。
公式暗記は短期的には有効でも限界がある
明日テストがあるなら、公式暗記は効率の良い勉強法です。
中学数学までは、それだけで点数が取れることも多いでしょう。しかし、高校数学になると状況は変わります。
三角比、指数・対数、微分・積分、ベクトルなど、新しい概念が次々と登場し、公式の数も増えていきます。
すると、
●どの公式を使えばいいかわからない
という場面に直面します。
公式暗記だけでは、いつか限界が来るのです。
暗記だけに頼ってきた人ほど壁にぶつかりやすい

暗記力があることは、大きな武器です。
しかし、暗記に頼り続けてきた人ほど高校数学で苦戦しやすい傾向があります。
これが、高校数学の勉強法で多くの人がつまずく理由の一つです。
数学は「知識を増やす教科」ではなく、「知識をつなげて使う教科」だからです。
新しい問題を見たとき、
「別の解き方はないだろうか。」
と考えながら解法を選択する必要があります。
包丁を持っているだけでは料理はできません。
数学の公式も同じ。大切なのは、どの場面でどの道具を使うかを判断することです。
AI時代だからこそ「見極める力」が重要
今では、わからない公式はAIに聞けば数秒で教えてくれます。
しかし、
「この問題は円周角の定理が使えそうだ。」
と気付くことまでは、AIは代わってくれません。
AIを上手に使いこなせる人は、「何を質問すべきか」を考えられる人です。
AIが公式を教えてくれる時代だからこそ、人間に求められるのは暗記力ではなく、何を使うべきかを見極める力です。
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大学・社会、そしてインターナショナルスクールで求められるもの

大学や社会では、知識の量よりも、その知識を活用できる力が評価されます。
数学も同じ。
公式は覚えるためのものではなく、活用するための道具です。
私はインターナショナルスクールの生徒も多く指導しています。
その中には、試験で計算機や公式集(Formula Book)の使用が認められている学校もあります。
そこで試されているのは暗記力ではありません。
公式を理解し、適切な場面で使いこなせるかどうかです。
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公式の成り立ちを知ると、数学は変わる
私は講師として、公式の「なぜ」を大切に伝えています。
なぜその公式が成り立つのか。
どんな場面で役立つのか。
それを理解しているからこそ、生徒一人ひとりに合わせて説明の仕方を変えられます。
その理解があると、問題の見え方が変わります。
数学は「覚える教科」から、「理解して使う教科」へと変わっていくのです。
まとめ
数学は暗記科目ではありません。
考える教科です。
公式は大切な道具です。
しかし、それはゴールではなく、考え始めるためのスタートライン。
数学が苦手だと感じている人は、能力が足りないわけではありません。
「数学とは何か」という見方が、少し違っていただけなのかもしれません。
その見方が変われば、数学はもっと面白く、もっと自由な教科になります。
数学は、公式を覚える教科ではありません。
公式を理解し、使いこなす教科なのです。
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