「数学って何の役に立つの?」
一度はそう思ったことがある人も多いのではないでしょうか。
●公式が覚えられないから。
●テストで点が取れないから。
しかし、海外の生徒にも数学を教えてきた中で、私はある大きな違いを感じました。
それは、「何のために学ぶのか」という視点です。
「この応用問題が分かりません。」レッスンをしていると、こんな質問をよく受けます。でも、私はその言葉を聞くと、少し違うことを考えます。RYOHTA「本当に分からないのは、その応用問題なのかな?」そし[…]
日本人が数学を嫌いになる理由
数学は「解き方」から始まる
日本では、
●例題を解く
●演習問題を解く
という流れで授業が進むことが多いです。
もちろん、計算力や基礎を身につけるには非常に優れた方法です。
しかし、
という疑問を持ったまま授業が終わってしまうことも少なくありません。
「AIで宿題をやらせたら、学力が下がる。」最近、このような声を耳にする機会が増えました。確かに、AIに宿題をすべて解いてもらい、そのまま写すだけなら学力は伸びません。むしろ下がってしまうでしょう。しかし、実はAIが登[…]
現実とつながると数学は面白くなる
例えば、標準偏差を学ぶとします。
問題集には、
●地域の身長
などが登場します。
もちろん計算方法を学ぶには十分です。
でも、もしこんな問いだったらどうでしょう。
●足の速さを調べたら、どんな分布になるだろう?
●朝のバスは何時に乗れば一番座れるだろう?
●コンビニは何時が一番空いているのだろう?
急に数学が「現実を理解する道具」になります。
インターナショナルスクールでは身の回りの物も登場する

例えば、インターナショナルスクールの問題では、O2ドームの大きさを計算してみよう!
というものがありました。上の写真のようなドームなのですが、普通なら、なかなか計算できません。
しかし、図形として下の図のような設計図があれば、

「これは円の一部を回転させた物なんだ!」
と身近に感じられ、「ではこの建物はどうかな?」と興味がわく生徒もいるかもしれません。
社会は大きく変わった
学ぶ内容は変わりにくい
ここ数十年で、社会は大きく変化しました。
スマートフォンが普及し、AIが登場し、情報は一瞬で手に入る時代になりました。
一方で、学校で学ぶ内容はそう簡単には変えられません。
教科書の改訂や学習指導要領の変更には長い時間がかかるからです。
重要な部分は少しずつ変わっている

学ぶ内容は大きく変わらなくても、
「何を重視して学ぶか」
は確実に変わっています。
以前は、
の価値が非常に高い時代でした。
しかし、AIが瞬時に計算できるようになった今、価値が高まっているのは、
●どういう根拠で判断したのか
●どの方法を選ぶべきか
といった、考える力です。
AI時代に数学を学ぶ意味
計算ではなく「考え方」を学ぶ
AIは難しい問題も解きます。
解説も作ります。
計算だけなら、人間より正確でしょう。
だからといって、数学が不要になるわけではありません。
数学で本当に学んでいるのは、論理的に考える力だからです。
「うちの子、計算ミスが多くて困っています……」保護者の方から、この言葉を本当によく聞きます。でも私は、そのたびにこう考えます。「本当に、それは計算ミスでしょうか?」実はレッスンでは、「計算ミス」と思われている[…]
論理的思考は数学だけではない
もちろん、論理的思考は数学だけで育つものではありません。
読書でも、
プログラミングでも、
ディスカッションでも、
育てることができます。
だから私は、
と思っています。
数学は、論理的に考えるとはどういうことかを学ぶための、とても優れた教材の一つなのです。
「途中式を書きなさい。」学生時代、先生から何度も言われたフレーズです。でも、その理由を教わった人は意外と少ないのではないでしょうか。多くの人は、 ●計算ミスを減らすため●部分点をもらうため[…]
日本と海外、どちらが正しいという話ではない
この記事は、
「日本の教育は間違っている」
という話ではありません。
日本には、日本の教育の良さがあります。
海外には、海外の教育の良さがあります。
だからこそ、お互いの良いところを取り入れながら、
「どうすれば子どもたちが学ぶことを楽しめるのか」
を考えていくことが大切なのではないでしょうか。
問題が解けなかったとき、多くの人がまず解説を読みます。そして「なるほど」「分かった」と感じるのですが、翌日同じような問題を解くとまたつまずく——そんな経験はありませんか。「解説を読めば分かる」という考え方には大きな落とし穴が[…]
まとめ
数学が嫌いになる理由は、
「何のために学ぶのか」が見えにくいことも、大きな理由の一つだと私は考えています。
AIが計算をしてくれる時代だからこそ、
人間に求められるのは、
●問いを立てる力
●論理的に説明する力
です。
マナタスでは、公式を覚えることだけを目的にした授業ではなく、
「何に使えるのか」
を一緒に考えることを大切にしています。
数学は、テストのためだけの教科ではありません。
世界を理解するための道具であり、考える力を育てるための教材です。
RYOHTA多くの人は、数学が苦手だから公式を覚えられないと思っています。しかし、実は私は逆だと思います。数学を「公式を覚える教科」だと思っていることが、苦手になる原因の一つなのです。 […]